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新型セレナはノートと同じエンジン?

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日産セレナe-POWERがついに発売されました

新型セレナはノートe-POWERからパワートレインを流用してセレナ用にチューンしているということなので、性能の数字を比較してその理由を考察してみました!

 

 

e-POWERとは

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こちらの記事で少し説明させていただきましたので、今回は要点をかいつまんで説明させていただきます。

 

e-POWER概略図

 

e-POWERは日産自動車の開発したハイブリッドシステムのひとつです。

充電のいらない電気自動車?

そうとも言いますがエンジンと電気のふたつの動力で走行しているのでe-POWERもハイブリッドシステムに相当します。

そんなe-POWERの特徴は以下のとおりです。

・電気自動車と同じ走行フィーリング

→ キビキビとした走り、圧倒的な加速感

・充電の必要がない(電欠の心配がない)

→ 充電のいらない電気自動車を実現

・価格が高くなりやすい

→ 構成が電気自動車+ガソリン自動車になるため

 

ノートe-POWERとはどうちがうの?

初めに言いましたが今回の比較は自動車のパワートレインの数字を比較しているだけです。

と、いうのも今回のセレナe-POWERに搭載されているエンジンとモーターはノートe-POWERと同じなのでエンジンは発電に専念するとはいえ

あかべこさん

ノートとセレナじゃ車格がかなり違うけど本当に同じエンジンで走るの?

といった疑問が浮かぶわけです。

 

ぼんじり

その回答になるのが今回の記事です。

 

日産はノートe-POWERのシステムをセレナに乗せるに当たり

モーターとエンジンの出力を上げて対応しています

そのスペック比較とそれを実現できた理由を紹介させて頂きます。

まずはじめは両車の車体重量の比較です。

 

車体重量の比較

セレナe-POWER

→ 1,760 kg

 

ノートe-POWER

→ 1,220 kg

※両車とも一番重いグレードの比較になります。

 

両車の差は540 kg

例えるなら

ノートがセレナと同じ重量になるためには成人男性9人が乗らなくてはならない

ということです。

 

あかべこさん

※ちなみに

ノーマルのノートは1,090 kg、セレナは1,700 kg

軽自動車で現行で一番軽いスズキのアルトで610 kgなので

ノートにアルトを載せたらノーマルセレナと同じ重量になります

どんなたとえやねん

 

ぼんじり

比べてみるとかなりの差がありますよね

あかべこさん

本当に同じエンジン、モーターを搭載して走るのかな?

 

エンジン比較

ということで搭載エンジンの比較です。

エンジンはどちらもHR12DE型、3気筒、1200ccのエンジンです。

セレナの1700キロの車重に対するとかなり小さなエンジンですが、きちんとセレナ用にチューンされているので平気らしいです。

 

ぼんじり

気になるそのスペック比較!

 

出力はノートが58kW(79PS)/5400rpmなのに対して、

セレナは62kW(84PS)/6000rpmと最大回転数が600回転引き上げられ、馬力が5上昇しています

 

トルクはノートが103N・m(10.5kgf・m)/3600-5200rpmなのに対して、

セレナは103N・m(10.5kgf・m)/3200-5200rpmと最大トルクの数値は変わりませんが

最大トルクを発生する回転数が400回転引き下げられています。

 

このことから考えられるのはセレナのエンジンに行われたチューンは常用回転数の上方シフト可変バルブタイミング機構の最適化かと思われます。

常用回転数を上方シフトさせることで万が一にも発電量が不足しないように対応し、

可変バルブタイミング機構の最適化により低い回転数から燃焼効率を上げて(トルクアップ)

静粛性向上の為に低回転で発電する際にも十分な発電量を稼ぐようにしているのだと考えられます。

 

ぼんじり

燃費重視のノートe-POWERに対して

セレナe-POWERは出力(発電量)重視のセッティングとなっています

あかべこさん

これなら小さいエンジンでも走れることに納得だね

 

モーター比較

走るための心臓たるエンジンは十分許容できるということがわかりました。

でも肝心の走るためのモーターはどうなのでしょうか。

 

ぼんじり

まずは両車の数値を見てみましょう

 

ノートe-POWER

出力 

80kW(109PS)/3008-10000rpm

トルク 

254N・m(25.9kgf・m)/0-3008rpm -

 

 

セレナe-POWER

出力 

100KW(136PS)

トルク 
320N・m(32.6kgf・m)

出力、トルクともに発生回転数不明

 

一般に出力は最大速度、トルクは加速力に関係のある数値と言われています。

モーターの特徴は少ない回転数から最大トルクを発生でき、しかもトルクが大きいというところにあります。

 

あかべこさん

これが電気自動車のなめらかで力強い加速を生んでいるわけだね

 

一般にトルクの数値はkgf・mの数値に1000をかけた数値がNAエンジンの排気量相等の数値となることが知られていますが、ノートe-POWERのトルクをエンジン排気量換算すると約2.6L相等になります。どうりで速いわけですね。

ガソリン車のセレナのトルクが20.4kgf・m(2.0L相等)であることを考えると、ノートe-POWERのモーター出力でもセレナを走らせるには十分な性能があると言えます。

 

しかしながらセレナのモーター出力は136馬力、32.6kgf・mと相等に強化されています。おそらくこれは昇圧回路の性能をアップさせたからでしょう。

ノートe-POWERのままでも十分なのに電気自動車の走りをセレナでも実現するためにチューンを施したのだと思われます。

 

ぼんじり

これによりモーターのパワーも十分!

セレナの巨体でもノートe-POWERで感じられたような加速感が味わえるはず!

あかべこさん

す、すごい…

 

まとめ

あかべこさん

ノートとセレナじゃ車格がかなり違うけど、同じエンジンで走るの?

 

といった疑問に対しては

 

ぼんじり

エンジンは出力(発電量)アップ!

モーターもパワーアップしているから走るぞ

 

ということがわかりました。

 

しかしながらエンジンがそれなりに頑張らないと走れない構成なのに加え、ノートe-POWERの実燃費も考慮にすると実燃費はそこまでよくはないのかもしれません。(JC08モード燃費では26.2km/Lとなっていますが)

燃費も含めてセレナがミドルクラスミニバンでどのくらいの立ち位置となるのか今後の展開が楽しみです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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