論文

交尾後に共食いされたカマキリのオスは卵の栄養になっているそうな

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この記事は

・交尾後に共食いされたカマキリのオスは卵の栄養になっている

・共食いをしたメスのほうがより多くのタマゴを産んでいる

・共食いされていない場合でもオスは、精子を介して直前に摂取したエサ由来のアミノ酸をメスに渡している

ということを紹介している論文について書いています。

 


 

目次

記事トップ

1. 概要

要旨

2. 感想

記事ラスト


 

1. 概要

今回ご紹介させていただくのは

英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された研究論文

「性的な共食いは雄から子孫への投資を増強する:カマキリにおける最終的な生殖成果の定量化(Sexual cannibalism increases male material investment in offspring: quantifying terminal reproductive effort in a praying mantis)」です。→Pubmedリンク

 

交尾の最中や後に雌のカマキリが雄を捕食する「性的共食い」の習性に関して

雄が捕食された後に子孫のための栄養となって役立っていることを視覚的に確認した内容となっています。

 

要旨

性的な食習慣の進化のモデルは、男性の体の構成要素が肥沃な卵に直接配分されている場合、男性は食の犠牲を相殺するかもしれないと主張している。私たちはTenodera sinensisでこのアイデアをテストした。雄と雌に異なる放射性同位体を与え、交配させた。ペアの半分は性的共食いを行わせ、残り半分ではそれを妨げた。我々は、雄由来の体性物質および射精物質の両方を、雌の卵および体細胞への相対的な配分によって評価する。我々の結果は、男性の体系的な投資が子孫の生産に寄与していることを示している。性的共喰いを行わせた雌の卵および生殖組織には、非食性雌よりもオス由来アミノ酸が有意に多く含まれており、性的共食い後に産卵数が増加した。したがって、性的共食いは子孫への雄の物質の投資を増加させる。また、男性は射精を経て実質的な投資を行い、男性は性的共食いを行っていない場合でも、放射性ラベルされたアミノ酸の約25%を射精を通じて女性に渡すことを示している。

 

2. 感想

よかった…

オスの死は無駄ではなかったんだね…

という気持ち以外に浮かんだ感想としては

 

この結果って

「コラーゲンを食べても分解されてから吸収されるので無駄」

という考えに対立する意見なんじゃねーの?という考えが浮かんできた。

 

さすがにカマキリも摂取した栄養をそのままの形で吸収することはないし

生殖の時に限ったはたらきだとしても

生物の身体には摂取した栄養を選択的に必要な組織に送れる機能が備わっているということになる。

 

カマキリにあってヒトにないという可能性はあるけど検証してみたい気にはなるよねー。

ま、そんな設備も機会もないんだけど。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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